私は2017年~2018年に3回、プロによるパーソナルカラー診断を受けました。
いずれも異なるサロンにて、1対1の対面による診断です。
ところが、診断結果が全部バラバラ!
こんな方向けの記事です。
自分の体験(失敗含む)にもとづいて、真剣に分析しました。
長くなってしまったので、気になる部分だけ読んでみてください。
目次をクリックすれば該当箇所へ飛べます。
3回も受けた理由
パーソナルカラー診断を受けた最大の理由は、塗っても変じゃないアイシャドウの色が知りたかったから。
もちろん1回で終わるはずでした。
でも出された診断結果に、どうしても納得いかなかったんです。
サロン探しはインターネットを使用。
3か所とも異なるサロンです。
各サロンの詳細と診断結果
いずれのサロンも、診断結果はベーシックな4分類【イエベ春・ブルべ夏・イエベ秋・ブルべ冬】で出るタイプ。
でも、「オータムの中でも明るめの色がいいですよ」など、同じグループ内でもどういう色がより良いのかということは、3サロンとも教えてくれました。
ですので、できるだけ細かい診断結果が欲しいというのでなければ、4分類で十分です。
自己診断では…設問に答えていくと、だいたいイエベ春になる。一度も出なかったのがイエベ秋。
人生初、1回目のパーソナルカラー診断は、緊張で半ば混乱したまま終了。
ただ「ブルべ夏」という結果は、どうしても納得できませんでした。
というのも、ブルべ夏が似合うというアイシャドウの色(ブルーやパープル)は、全然似合わなくて長年悩んできた色だったからです。だから絶対間違ってる!
そこで別のサロンへ。
2回目の結果は思いっきり予想外な「イエベ秋」。でも診断方法も説明もとても納得できるものでした。
診断の最後にパーソナルカラーでメイクされましたが、帰り道、それらのコスメを一式買いに行ったほどです。
ただ、1回目と2回目でプロ同士に180度違うことを言われたら、少し不安になりますよね?
そこで念押しとして、さらに別のサロンへ行きました。
ところが今度は「イエベ春」という診断に。ただ、サロンの環境が悪くてあまり信用できず…。
私のパーソナルカラー診断体験は、こんな流れです。
先入観なしで診てもらいたかったので、2回目も3回目も、それまでに出た診断結果は伝えませんでした。
診断結果が全部違う!理由を分析
2回目のアナリスト(診断士)さんと出会わなければ、完全に「パーソナルカラー診断不信」になっていたところです。
パーソナルカラー診断ってこんなにいい加減なものなのか?と思ったに違いありません。
なぜここまで診断結果がバラバラなのか、当時のメモを振り返りながら分析しました。
パーソナルカラーが微妙な範囲にある
私の場合、パーソナルカラーが微妙な範囲にあるのではないかと思います。
2回目の診断で「1stイエベ秋」となりましたが、「オータムのなかでも明るめの色がより似合う」そうです。
「1stイエベ秋・2ndブルべ夏」という人がいることや、「1stブルべ夏」「1stイエベ春」という結果が出たことを考えると、春・夏・秋の3つが重なり合う部分にパーソナルカラーがあるのかもしれません。
でも、それを見極めるのがプロの仕事というもの。
せめてブルべかイエベか、それぐらいは3人とも共通した診断結果を出してほしかったですね。
自分とアナリストの年齢差からくる、感性・感覚のズレ
重要ポイントだと思ったのが、アナリストの年齢です。
自分と同じくらいor少し若いアナリストに診てもらうべきでした。
パーソナルカラー診断は、似合う色を知って、ファッションやメイクに取り入れることが目的。
正直、ご年配の方からファッションのアドバイスをされるより、同世代か若い人に聞く方がいいですよね?
また、カラードレープ(色布)を使って行う「似合う・似合わない」の判断も、「この色だと顔に影ができますよね」などと言われますが、事実というよりはアナリストの主観かなと感じました。
世代によって、同じものを見ても感じ方が異なります。
年齢が近いほど共感できるところが多いものです。
こんな感じ。
アナリストの経験値のみ重要視してサロンを探したので、なるべく年上が良いと思っていました。
でも診断を受けてみると、なんだか違和感が。
その正体は、年齢からくるギャップだったようです。
診断の最後に、パーソナルカラーを使ってメイクしてくれるサロンが多いですが、そのときに違和感が顕著になります。このメイクでは電車に乗れない…!という感じですね;
経験や知識の差
プロとしてパーソナルカラー診断をする場合でも、公的な資格は何も必要ないようです。
色彩検定・パーソナルカラーアナリスト・カラーコーディネーターなど、アナリストとして持っておく方が良さそうな資格はありますが、無くても問題ないとのこと。
つまり、そもそも色に関する知識が、アナリストによってバラバラだということです。
経験豊富っぽいのに誤診する年配のアナリストもいるのは(私の1回目)こういう理由からかもしれません。
さらに、今までどれぐらいの人数を診断してきたかという経験値も加わるので、アナリストの能力には、かなりのばらつきがありそうです。
カラードレープ(色布)がサロンごとに異なる
診断で使うカラフルな色の布。
あの布の色と、色の分類の仕方(春とか夏とか)は、サロンによって微妙に違うんです。
たとえば「トマトレッド」という名称でも、こちらのサロンでは明るい朱赤で「スプリング」なのに、あちらのサロンでは少しくすんだ暗めの赤で「オータム」になる、といった調子です。
なぜなのか調べてみたら、カラードレープを作っているメーカーは複数あり、さらにサロンごとに使っている枚数も種類も分け方もまちまちで、統一されていないからです。
なんで統一せぇへんのや~~~~~~
極端な違いはないと思いたいですが、重要ツール自体がバラバラなので、診断結果がバラバラでも仕方ないかとも思ってしまいます。
サロンの環境
パーソナルカラー診断では、環境も大事です。診断結果を左右するからです。
重要なのは、光。
1回目に受けたデパートは、暖色系ライトだったのが気になりました。
2回目に受けたサロンは、太陽光が十分に入る明るい室内で、壁も白っぽく、自然な環境で診断が受けられました。
3回目のサロンは、オフィスビルの一室で窓がなく、室内は眩しくて目がチカチカするほどのLEDライトでした。
足を踏み入れた瞬間から「こんなとこで診たら全員ブルベ…!」と思いましたね。予想に反して1stはイエベ春が出ましたけどね。苦笑
こんな感じです。
肌の白さ
色が白いのは全員ブルべ!とりあえずオータムは最初に除外じゃ!という、さすがにそこまで乱暴ではありませんでしたが、1回目の診断はそんな感じでした。
自己診断の質問にはありがちです。
でも2回目に受けたときのアナリストさんに「色白でもオータムさんっていらっしゃるんですよ」と教えてもらいました。
ちょっと話が逸れますが、
これってパーソナルカラーと関係ないと思うんですよね。
どれだけ焼いてもすぐ元に戻ってしまうのは細胞の性質せいだし、顔に赤みがさしやすいのは肌の表面近くを血管が走っているからです。
バラバラの結果から考えるサロン選びのコツ
自分と同世代のアナリストがいるところ
これは、先に書いた通りです。
デパートの場合は難しいですが、サロンの場合、サイトにプロフィールや診断風景の写真が載っているので、それを手がかりにしましょう。
自分の好みのファッションや、目指したい雰囲気に近いアナリストがいるサロンを選ぶのもいいですね。アドバイスの貰いがいがあります。
「感覚的な説明」以外ができるアナリストかどうか
インスタ(Instagram)やサロンのホームページに、アナリストがさまざまなコメントを投稿しているので、それらを読んでみてください。
あなたが「なるほど」と思える説明の仕方をしているでしょうか?
似合うとか似合わないとか、そういう感覚的な説明に加えて、理論的な説明をしているアナリストを選びましょう。
たとえば、
この色、似合いますよね?
・・・そうかな?
この色だとフェイスラインに陰ができてしまいますよね?
・・・よくわからんのだけど
日々、カラードレープと顔映りを見続けているアナリストと違って、こちらは素人。
言われても、なんとなくでしか分からないことがほとんどです。
というか、そもそも、その色が似合うかどうか自分ではわかんないから今ここに来ているわけですよ。
「似合ってる」「似合ってない」を連発されても「???」状態です。
それよりは、なぜ似合ってるということになるのか、なぜ似合わないということになるのか、パーソナルカラーのプロだからこそできる解説やアドバイスが聞きたいんですよ。
たとえばこんな風に説明してくれると分かりやすい。
このグレーは少し寂しい感じがしますね。
先ほどちらっと「この服を着る時はいつもネックレスをする」とおっしゃいましたが、それはアクセサリーで足りない感覚を補っていらっしゃるからだと思いますよ。
な、なるほどー!!そういうことか!(超納得)
この説明をしてくれたのは、診断結果も超納得した2回目のアナリストさんです。
個人の感覚に訴えるような説明の仕方だけでは、よく理解できないし、あまり信用できません。
診断場所の光や壁の色
できるだけ太陽光がたくさん入る、明るい環境のサロンを選びましょう。
ネットの情報では分かりづらいですが、サロンの写真が載っているところを選ぶのがおすすめ。
口コミ評価も必ず目を通してください。
案外、照明の暗いサロンもあることに気づくはずです。
デパートの場合は売り場の一角を仕切って診断ブースを作っていることが多いので、照明は明るくても、太陽光で受けることはできないと思われます。
アナリストの経験値は「そこそこ」でOK
3人のアナリストに診断された経験から言うと、 あまり経験値にはこだわらない方がいいですね。
経験値重視で探すと、必然的に年配のアナリストになってしまいます。
年配のアナリストを避けた方がいい理由は、『アナリストの年齢からくる、感性・感覚のズレ』で書いた通りです。
こう言ってしまうとナンですが、パーソナルカラー診断は経験も大事ですが、自分とセンスが近いアナリストであることの方が100万倍大事です。
若くて経験の浅いアナリストが診断する場合は、格安料金になっているか、もしくはベテランアナリストによるフォローがついている場合がほとんどです。かえってお得かもしれません。
経験値が気になる場合は、「経験を積んでいそうな年配アナリスト」より、パーソナルカラー診断に必要な資格をいくつ持っているかという点に着目しましょう。
たとえば、
こういう資格を持っているかどうか確認しましょう。
理論を知らず、直感頼りのアナリストに診てもらうのは、自己診断と大して変わらないかもしれません。
リラックスして受けられるところ
リラックスして受けられそうかどうかも大事です。
デパートの場合
たとえばデパートだと、完全な個室ではなく売り場の一角にある「ブース」なので、周囲に人がいて適度なざわめきがあり、アナリストと2人きりでも気詰まりしません。
逆に、他人の気配が気になる人には向きません。
サロンの場合
サロンは基本的にアナリストと2人きりです。他人の気配を気にすることなく、会話も質問もできます。
でも、初対面の人とそういう環境に置かれるのがイヤだという人には向きません。
個人的には、BGMもなく、物音ひとつしないようなところは、会話の間に生まれる無言の時間がしんどかったです。3回目に受けたサロンがそうでした。
安全性も考えて
普通のマンションの一室で、完全に1対1になるサロンもあります。
そういうサロンは安全面で気になるなら、避けるようにしましょう。
ひとりで行きづらいなら
ひとりで行きづらい人は、友達や家族など2人同時に診てくれるサロンがおすすめです。
料金も単純に2倍ではなく、割安で診断してくれるところが多いですよ。
「料金が高い=正しい結果が出る」は、大間違い!
料金が高ければ高いほど診断も信用できると思っていましたが、それはこれぽっちも関係ありません!!
むしろ、高額なサロンには行くべきではありません。
理由はズバリ、納得いく結果が出るかどうか分からないから。
私のように25,000円も支払って微妙~な診断結果を出されたら、目もあてられません。
サロンに行くといきなり1万円台になってしまうので、 今テレビでCMしているココナラで診てもらうのもおすすめ。
対面式ではないというデメリットもありますが、2,000円ほどの破格の料金で、かなり詳しく診てもらえます。
料金の高い安いと、アナリストの診断スキルの優劣は、全く比例しません。
これは声を大にして言いたいですね。
異なる結果が出たとき、どれを信じるか
以上のことを念頭にサロン選びをすれば、1回で納得できる診断結果に辿り着けるはずです。
でも私のように、受けた数だけ違う結果が出てしまった方はどうすればいいか?
人から「似合う」とよく言われる色を、「よくお似合いです」と言ったアナリストを信じましょう。
「似合う」と言われた色でメイク(特にアイシャドウとネイル)して、変じゃなければOKです。
例えば私の診断結果は次の通りで、
信じているのは、2回目の診断結果です。
2回目のアナリストは、1stを秋にするか春にするかで迷い、何度もカラードレープをあてて診断。
そして唯一、秋に属する真っ赤な色を「特によく似合う色の1つ」に挙げました。その色は人からたびたび似合うと言われてきた色です。
解説にも説得力があり、診断後のパーソナルカラーメイクも非常によくなじんだので、すごく信頼しています。
逆に、ブルーやパープル(「ブルべ夏にお似合い」と書かれている系統の色)は壊滅的に似合いません。アイシャドウに使用すると大惨事。
だから1回目の結果は、まったく信用できないわけです。
疑問に思うこと・不審なことは、勇気を出して診断中に尋ねてみてください。
それが誤診を防ぐコツです。
おまけ:パーソナルカラーとの付き合い方
パーソナルカラーに縛られないことが大事です。
こんだけパーソナルカラーを語っておいて、どんなオチやねん! 自分でつっこんどこ。
でも「これ私のパーソナルカラーじゃないし」って、パーソナルカラーにファッションの幅狭められてどーするよ!?と思うんです。
「好き!」が第一。
ただ、「自分はいつもスルーするけど、他人から見たらすごく似合っている色」というのがあるんですよね。そういう色に目を向けるきっかけとして、とてもいいツールだと思うんですよ。
もしかしたら、大好きな色になっちゃうかもしれません。私のように。
色に縛られるのではなく、色で遊ぶ。色を試す。
迷ったときのお役立ちツール、いつもとちがう自分を発見するツールとして楽んで使うのが一番です。